家と財産を守るための〜不動産の相続対策
家と財産を守るための〜不動産の相続対策
文書作成日:2021/12/20


 相続した不動産を売却して相続税を納める際の注意事項を教えてください。




 父親の財産のほとんどが不動産であるため、相続が発生したら相続税は相続する不動産を売却して納める予定です。不動産を売却して相続税を納める際の注意事項を教えてください。




 相続税は、相続開始後10ヶ月以内に納付することが原則となっていますので、その期間内に納税に充てるための不動産の決定や分割協議を行い、不動産の売買契約から決済までを終え、納税まで完了する必要があります。相続人が1人である場合やあらかじめ買い手が決まっている場合でない限り、非常に厳しいスケジュールになるとお考えください。



1.基本的な流れ

 遺産分割協議から不動産の引渡しまでの基本的な流れは、以下の通りです。

  • (1) 遺産分割協議を経て相続財産から売却する不動産を決める
  • (2) 不動産業者へ売却を依頼し、不動産の売り出しを開始する
  • (3) 買い手が見つかれば、買い手と不動産売買契約を締結する
  • (4) 不動産の引渡しをするための準備をする
    • 売り手:相続登記、土地の境界確定、古家の解体工事など
    • 買い手:融資の契約など
  • (5) 不動産の引渡し(代金最終決済)
2.注意点

 上記1.の基本的な流れに沿ったスケジュール感や、主な注意点は以下の通りです。

(1) 遺産分割協議

 相続発生後、遺産分割協議を経て売却する不動産を決めることになりますが、遺産を分割するためには相続人の確定や、相続財産の調査などがあるため、遺産分割協議を開始するまでに数ヶ月必要になることもあります。

(2) 売り出し

 相続人間での意見が一致しなければ、不動産の売り出し開始時期は大幅に遅れることになります。

(3) 契約締結

 不動産の売り出しが始まれば、1〜3ヶ月程度で買い手が見つかるケースもありますが、買い手がなかなか見つからないケースもあります。

(4) 引渡しの準備

 買い手が見つかっても、すぐには不動産の引渡しはできません。
 売り手は境界確定などの準備が必要になります。境界を確定するためには、1〜2ヶ月程度必要です。
 他方、買い手が売買代金について金融機関へ融資を依頼する場合、手続きに1ヶ月程度かかります。

 上記のとおり、不動産を売却するためには、不動産の売り出しから、2〜6ヶ月程度は必要になります。相続税がどの程度課税されるのかを調べ、相続税を納めるために、どの不動産を売却するか決めておくなど、あらかじめ準備をしておく必要があります。

 あわてて不動産を売却すると、市場価格を下回るなど、不本意な結果になりかねませんので注意しましょう。

 不動産の相続に関するご相談は、当事務所までお気軽にお問い合わせください。


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